RhD(+)は日本人の99.5%。(-)は0.5%。
D抗原は免疫原性が高く、抗体を作らせやすい。
D抗原に対する抗体は臨床的意義の高い抗体である。
以上のことから(受血者に抗体を産生させないために)輸血の際は基本的に受血者と同型を選択する。
りんこ
免疫原性とは、抗原を持っていない人の体内に抗原が入り込んだ時に
その抗原に対する抗体を作りやすいかどうかのこと。
免疫原性が高い=抗体を作らせやすい
りんこ
また、Rh血液型の抗体は主に37℃反応性の抗体(IgG型抗体)で、生体内で赤血球を溶血させてしまうの。
D抗原の変異型にpartialDとweekDがある。
- partialD→D抗原の抗原決定基の一部が欠損している
- weekD→発現しているD抗原量が少ない
りんこ
変異型だけど、partialDでも抗Dの産生の報告もあるため、輸血用製剤はRhD(-)を選択するよ。
逆に供血者となる場合はRh(+)者として扱うよ。
りんこ
D抗原変異型はRhD血液型検査の直後判定が陰性でもD陰性確認試験で陽性になるよ。
だから、直後判定だけで総合判定はしないでD陰性確認試験までやるんだ〜